MJブック 2022

2022 mj illustration

MJブック2022 発売になりました。今年は線画の作品で掲載しています。

装画・田口実千代 
装丁・Still
監修:峰岸達
発行元:MJブックス
発売元:パイ インターナショナル

https://mji.base.shop  ←こちらからも購入可能です。

「愛についてのデッサン」

初の文庫化となる表題作「愛についてのデッサン」は、古本屋稼業に静かな情熱を燃やす若き店主、佐古啓介が謎めいた恋や絡みあう人間模様を、古書を通してそれぞれの事情を解き明かす異色の青春小説として根強い人気を誇る傑作。この他、短篇小説も収録し、編者・岡崎武志氏による解説を付す。夭折の芥川賞作家、「小説の名手」による貴重な作品集   ちくま文庫
野呂邦暢/著
岡崎武志/編
BD:小川恵子(瀬戸内デザイン)
PB : 筑摩書房

「赤いモレスキンの女」

赤いモレスキンの女 新潮社

新潮クレスト・ブック 「赤いモレスキンの女」の装画を担当しました。アントワーヌ・ローラン氏の前作「ミッテランの帽子」と同じく舞台はパリ。手にしたモレスキンに書かれたワードから立ち上がってくる彼女のイメージが魅惑的です。
アントワーヌ・ローラン/著:訳:
吉田洋之/訳
BD:新潮社装幀室 望月玲子
PB : 新潮社

「いかさま師ノリス」

いかさま師ノリス 白水社

クリストファー • イーシャウッド「いかさま師ノリス」
書籍装画を担当しました。1930年代のベルリン。ワケアリで胡散臭い人物ノリスと知り合った主人公のウイリアムはノリスに興味と関心を抱いて親交を深めていきます。かつらやSM趣味、異様に動揺する様などノリスの滑稽な言動は映画か海外ドラマを観ているような楽しさもあります。やがてワイマール共和国からナチス台頭へ、物語は恐ろしく回転していきます。


クリストファー・イーシャウッド/著
木村正則 /訳
BD : 緒方修一
PB : 白水社

「万重山」

万重山

中国、北京を拠点とする Horizon 出版社の書籍装画の仕事をしました。本は「万重山」というタイトルで著者は上海を拠点とする若い小説家、扶跃辉(Pu Yuehui)です。この本は同じようなテーマの短編集となっており、田舎の若者が大都市に移住し、人生のさまざまな曲面を描いているそうです。読めないのが残念です。

扶跃辉/著(Pu Yuehui)
BD : 山川制本workshop
PB : Horizon

万重山 表1,表2

「ブデチ」

ブス・デブ・チビの頭文字をとって、あだ名は「ブデチ」。どんないじめにも屈せず、ただ者ではない雰囲気を漂わせる少女の胸には、ある使命があった。
鶴石悠紀/著
BD : 山崎瞳子
PB:幻冬舎 

「誤作動する脳」シリーズ ケアを開く

装画、章扉の絵などを描きました。認知症の中でアルツハイマーの次に多いと言われるレビー小体型認知症。その当事者が語る、誤作動した脳が作り出す、不思議な世界。リアルな幻視は、まるでSF映画のようですが、当事者にはあくまでリアルで日常なのだという困難さが伝わります。そして不調を持ちながらも、冷静にご自分の症状を伝えています。
樋口直美/著
BD : 加藤愛子(オフィスキントン)
PB : 医学書院

ほんのり透ける表紙をめくると街の風景が現れます。

「センス・オブ・シェイム 恥の感覚」

Sense of shame 文藝春秋社

装幀画を担当しました。
酒井順子/著
BD:大久保明子
PB : 文藝春秋 
2019年8月5日発行

世間の目を気にしながら生きてきた日本人。
しかし「何を恥ずかしいと思うか」には人によってこんなに差が。
モヤモヤ解消エッセイ!(紹介文より) 

「日の名残り」

日の名残り

装幀画を担当しました。 
カズオイシグロ/著
BD:坂川英治 + 鳴田小夜子 (坂川事務所)
PB:早川書房
2019年1月15日発売

<ノーベル文学賞受賞>
カズオ・イシグロの代表作が
装いも新たに登場
失われて行く伝統的英国を描く
英国最高の文学賞ブッカー賞受賞作
(帯文より)
早川epi文庫

「ゆっくり たっぷり パリ暮らし」

ゆっくりたっぷりパリ暮らし

装幀画を担当しました。 
松本百合子/著
PB:KADOKAWA
BD:アルビレオ 西村真紀子
2019年1月25日発売

40歳にして一大決心、パリで一人暮らしを始めてみるも
旅するのとは大違い!犬のフンと格闘し続ける街、大のおとなでも
プティと呼び合い、誰でも濃厚なビズをほっぺたに。パーティは
もちろん電化製品まで騒々しいし、コンビニはなくて当然。
でもユーモアは真剣勝負、何事もゆっくりたっぷり人生を愉しむ
フランス人はやっぱりチャーミング!悪戦苦闘、一喜一憂の15年を綴る
エッセイ。「それでも暮らし続けたいパリ」を改題。

「ミッテランの帽子」

ミッテランの帽子

装幀画を担当しました。
新潮クレスト・ブックス  
アントワーヌ・ローラン/著
吉田洋之/訳
BD:新潮社装幀室(望月玲子)

舞台は1980年代パリ。時の大統領ミッテランがブラッスリーに
置き忘れた帽子は、持ち主が代わるたび、彼らの人生に思いがけない新たな展開を
もたらしてゆく。うだつの上がらない会計士、望まない不倫を断ち切れない女、
スランプ中の天才調香師、名家で資産を保全するブルジョワ男・・・・。
携帯電話もインターネットもなく、フランスがもっとも輝いていた時代の、大人のための幸福な物語。
(同書籍紹介文より

「野の花あったか話」

野の花あったか話 岩波書店

装幀画、章扉の挿し絵を担当しました。
徳永進/著
PB:岩波書店
BD:後藤葉子
タイトル書き文字は著者の徳永進さんによるものです。鳥取市内でホスピスケアを行う
診療所「野の花診療所」を開設し患者さんと寄り添い、老い、病い、死をめぐる場面に
接してこられた臨床医 徳永進先生の臨床の場面で見た、聴いた、人の生きるたたずまいや
言葉を中心に書かれたエッセイです。(編集者からのメッセージ抜粋) 

「子を看るとき、看取るとき」

子を看るとき、看取るとき 岩波書店

装幀画の仕事をしました。
山崎光祥 /著
PB : 岩波書店
BD : 後藤葉子

著者の山崎さんが待望のお子さん出産の時ショッキングな体験をされることから始まります。一命はとりとめたものの意識と自発呼吸ができない状態で生きるお子さんをみつめ、介護する日々。新聞記者でもある著者が小児医療の現場を語ります。

残念ながらお子さん、愛美ちゃんは1歳半で旅立ってしまいます。
女の子らしく優しく可愛い色合いで、愛美ちゃんとご家族、関わる方達の気持ちの安らぐ装幀画を
とデザイナーの後藤さんとご相談しながら描きました。

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